次世代電動アシストモビリティ、ヤマハ「15GEN」”第4の乗り物に” | Spyder7(スパイダーセブン)

次世代電動アシストモビリティ、ヤマハ「15GEN」”第4の乗り物に”

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ヤマハ 05GEN
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ヤマハ発動機が7月2日、大三島(愛媛県今治市)で発表したコンセプトモデル『05GEN』と『06GEN』。どちらも「人と人、人と場所の縁を結ぶモビリティ」で、05GENは電動アシスト機能を持つ。しかし自転車とは異なる魅力を備えたパーソナルモビリティだ。

電動アシスト3輪車の05GENは、従来の自転車や電動アシスト自転車とは異なる存在価値が追求された。デザイン開発はヤマハ発動機デザイン本部とGKデザイングループのGK京都、GKデザイン総研広島の3者で進められている。新しい乗り物のアイデアを構想しているとき、たまたま大三島のためのプロジェクトの話が舞い込み、大三島のためにデザインをまとめたものが05GENとして結実したという。

「プロジェクトの合言葉は”第4の乗り物を作ろう”でした」とはヤマハ発動機デザイン本部コーポレート製品デザイングループの並木育男グループリーダー。第4というのは「自動車、モーターサイクル、自転車とは異なった、新しいパーソナルモビリティ」という意味だという。同社では05GENを「身体をやさしくくるむ衣」から創造したと説明し、移動と衣を合わせて「衣動」という造語を紹介している。「生活の身近な移動を包み、新たなふれあいを生み出します」とのこと。

実車を目にしてまず気づくのは、ホイールベースが極端に短いことと、アップライトな乗車姿勢となるレイアウトを持っていること。開発にあたっては「いかにして自転車の骨格を壊すか」が焦点のひとつだったと、GKデザイン総研広島プロダクトデザイン部の唐澤龍児 部長が説明する。自転車とは異なった乗り物として提案するのが大きな目的だった。

ホイールベースが短いのは、小回り性や取り回しのよさを重視したことに加え、雨傘の直径と同等の全長にするという目的のためだとか。周囲の歩行者と共存できるようにするための、ひとつの基準として傘のサイズを用いている。またアップライトな運転姿勢は目線の高さを歩行者と同じにするという目的のためでもある。これは乗ったままでも歩行者とコミュニケーションができるという機能をもたらす。スピードを出さない、ゆっくり移動する乗り物としての魅力だ。

スタイリングは「新しい乗り物のデザインの原器となること、そして大三島にマッチした造形にすることという2つの目的でまとめました」とGK京都の榎本信之 社長。ルーフの形状は軽い雨や日差しから乗員を守りつつ、周囲の人とのコミュニケーションを阻害しないデザインとしてまとめられている。

ルーフはこうした機能上のメリットだけでなく、シルエットが自転車のイメージからさらに離れるという効果ももたらしている。結果的に「きわめて背の高いパーソナルモビリティ」という、ほかにない視覚的特徴を獲得した。また衣というキーワードに従って、ホイールやそれを支えるアームなどのディテールは工業的で冷たい印象を抑制し、有機的に感じられる造形が与えられている。これも従来の自転車にない魅力を探究した成果のひとつと言えるだろう。

残念ながらプロトタイプはまだ1台だけということで、大三島で試乗することは許されなかった。できれば都市部や郊外などのさまざまな環境で試乗し、周囲とどんなコミュニケーションができるのかを体感してみたいものだ。

歩行者と共存する新しい電動アシストモビリティ…ヤマハ05GEN

《古庄 速人@レスポンス》

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