◆新型ラングラーがベース。オフロード性能もラングラー譲り
ジープに市販ピックアップトラックが用意されるのは、ジープ『コマンチ』の生産を終了した1992年以来、27年ぶりの出来事となる。FCAはラムブランドでピックアップトラックを展開しており、そのノウハウをジープブランドにも導入する。ジープ・グラディエーターは、日本市場にも2018年10月に投入された新型『ラングラー』の4ドアモデル、「アンリミテッド」がベースのダブルキャブ仕様となる。ラングラーならではの高いオフロード性能を継承している。
新型ラングラー アンリミテッドと比較すると、グラディエーターのフレームは787mm長く、ホイールベースは493mm長い。グレードに応じて、4WDシステムは「コマンドトラック」と「ロックトラック」の2種類があり、ともに低トラクション条件でも最適なグリップが得られる設計とした。「ヒルディセントコントロール」は8速ATと連携し、急な下り坂を一定速度で走行できるようサポートする。

◆80以上の先進運転支援システムを用意
ジープ・グラディエーターには、80以上の先進運転支援システム(ADAS)が用意される。「ブラインドスポットモニター」は、自車と他車との間隔を監視し、側方や後方の死角に他の車両など物体が入ってきた時、ドアミラー上のアイコンの点灯または警告音でドライバーに知らせる。「リアクロスパスディテクション」は、シフトレバーを「R」に入れると起動し、後方を横切る車両や歩行者などを検知すると、アイコンの点灯およびチャイムでドライバーに警告する。

◆発売記念車はネットでのみ受注。限定4190台の数字の意味は生産工場への敬意
発売記念車のローンチエディションでは、アルミ製の専用テールゲートエンブレム、17インチの専用グロスブラックアルミホイール、ファルケン製のオールテレーンタイヤ、インストルメントパネルのモナコシルバーアクセント、赤いステッチ入りのブラックレザーシートを標準装備する。

ローンチエディションの予約受注は4月4日、Jeep 4×4 Dayの1日限り、米国で行う。予約受注はインターネットのみで行われ、販売台数は限定4190台。「419」の数字は、グラディエーターを生産する米国オハイオ州トレドへの敬意を表したもので、トレドの市外局番に由来しているという。