日産が2018年に公開した「1億円のGT-R」、『GT-R50 by イタルデザイン』の量産モデルがついに世界初公開された。 同モデルは、GT-Rとイタルデザインが50周年を迎えるにあたり記念しコラボレーションしたモデルだ。開発、設計はイタルデザインが担当、キャビ内とエクステリアは「R35ニスモ」をベースに日産が手掛けており、その価格は100万ドル(約1億円)とされている。 生産バージョンは、当初3月のジュネーブモーターショーでお披露目予定だったが、新型コロナウィルスの影響で延期、イタリアのチェルヴェジーナにある「Tazio Nuvolari」(タッツィオ・ヌボラーリ・サーキット)にて、ついに初公開された。 エクステリアは、「GT-R50 by イタルデザイン」プロトタイプとほぼ同じだが、ボンネットフードを始めとして、バンパー、ヘッドライトなどがリデザイン。キャビ内では、カーボンファイバートリム、レザー、アルカンターラを多用し、更新されている。2018『GT-Rニスモ』と比較すると2.1インチ(54mm)低くされたルーフラインでシャープな印象を与え、隆起した外側領域に隣接する下部中央セクションを組み込んでいる。 足回りには、再調整されたサスペンションに、日産の欧州&北米チームにより設計された21インチ大径アルミホイールを装着、タイヤはフロント255/35 R21、リア285/30 R21のミシュラン・パイロットスーパースポーツを履くほか、ブレンボ製のフロント6ピストン、リア4ピストンの強化ブレーキを装備している。 パワートレインは、3.8リットルV型6気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力はGT-Rニスモより110psアップする720ps、最大トルク780Nmを発揮し、強化された6速DCTと組み合わされる。 オーダーは2018年12月から受注しているが、ニスモの約5倍、約1億円という高額から、まだ数台が入手可能な状況だという。デリバリーは2020年末から2021年始めとなる。
《Spyder7 編集部》
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