◆フロントデザインはEVボルボの新しい顔
C40リチャージは、既存の「S」、「V」、「XC」の各レンジのボディタイプとは異なるクロスオーバータイプのSUVだ。緩やかな傾斜を伴うルーフラインと印象的なリアエンドデザインを持つ。新しいフロントデザインは、EVボルボの新しい顔を表しており、ヘッドライトには最先端のピクセルテクノロジーを採用している。
C40リチャージでは、SUVの利点をすべて備えながら、より低く、洗練されたデザインを目指したという。低いルーフラインに合わせたリアエンドデザインを採用している。
『XC40』のデザイン要素をベースにしながら設計されたC40リチャージは、躍動感や軽快さを追加しながら、XC40と同様のパワー感や強いキャラクターを表現している。フロントには、「トールハンマー」デザインのLEDヘッドライトが装備された。

このLEDヘッドライトには、照明条件に自動的に適応し、個別にオンとオフを切り替えて光パターンを最適化する新開発の「ピクセル・ライト・テクノロジー」が導入されている。
新しいピクセル・ライト・テクノロジーにより、常にハイビームにして運転することが可能になった。各ヘッドライトユニットの84ピクセルLEDは、車載カメラが他の車両を検出した場合、一度に最大5台の車両を照射範囲から外すことができる。
このため、他のドライバーを眩惑させることなく、前方の路面を効率的に照射することが可能に。また、これらのヘッドライトは、解錠時にLEDテールライトとともに、ウェルカム点灯シーケンスを行う。

◆垂直テールライトはクラシックなデザインに現代的な解釈を加えたもの
垂直なテールライトは、ひとつの大型ランプをルーフラインに沿って拡張することを狙ったもの。ボルボカーズのクラシックなデザインに現代的な解釈を加えたものになるという。
2018年のボルボ『360Cコンセプト』に影響を受けた新しいホイールデザインは、空力性能を向上させるとともに、ダイナミックな外観を生み出す。
リアスポイラーは、ダウンフォースを向上させる装備だ。ルーフラインは空力効率を高めるデザイン。閉じたグリルやコントラストのあるルーフもC40リチャージのデザインの特長になる。
ボルボカーズのデザイン部門を統括するロビン・ペイジ副社長は、「電気自動車を特長づけるためには、顔が非常に重要。電気自動車に大きな空気取り入れ口は必要ない」と語る

◆ボルボカーズ初の完全レザーフリーのインテリア
C40リチャージのインテリアは、ボルボの多くのドライバーが好む高いシートポジションを追求した。C40リチャージ独自のカラーやデコレーションのオプションも用意されている。また、ボルボカーズとして初めて、完全なレザーフリーを実現している。
『XC40リチャージ』と同様に、C40リチャージにも、グーグル(Google)と共同開発した「Android OS」をベースにしたインフォテイメントシステムが搭載される。このシステムは、「Googleマップ」、「Googleアシスタント」、「Google Playストア」など、Googleのアプリやサービスを内蔵している。
無制限のデータ通信により、コネクティビティを追求した。C40リチャージはソフトウェアのアップデートを無線で受けられるように設計されている。工場から出荷された後も、時間の経過とともに改良されていくという。
C40リチャージの内装では、静かな雰囲気や、光と空間の自由を備えたスカンジナビアの風景からインスピレーションを得ながら、心を落ち着かせる効果を追求した。大きなパノラマガラスルーフがキャビンの風通しを高め、短い冬の日を最大限に活用しながら、明るい夏の夜には車外と車内の境界線を曖昧にするという。

◆リサイクル素材を多用したインテリア
フィヨルドブルーの色は、スカンジナビア西海岸の深い入り江にインスパイアされた。フロアからトンネルコンソールとフロントドアの側面まで伸びるカーペットの一部を着色することで、インテリアの連続性を表現している。
ダッシュボードとフロントドアパネルにバックライトで照らされた半透明のグラフィックは、スウェーデンのアビスコ国立公園の山の風景がモチーフという。
C40リチャージのリサ・リーブス内装デザイン責任者は、「スウェーデンでは1年のうちほとんどが暗く灰色だが、太陽が照りつけると、他のどこよりも色が生き生きと見える。
これは、住宅にも反映されており、家には多くのガラスがあり、光を取り入れる設計のオープンな間取りだ。光と自然はスカンジナビア文化の主要な部分であり、C40リチャージのインテリアの重要なテーマ」と話す。

インテリアには持続可能な素材が用いられた。トリム パネルの一部は再生プラスチックでできており、カーペットは100%リサイクルされたペットボトル製だ。C40リチャージは、ボルボカーズ初のレザーを使用しないインテリアを導入する。
そのひとつは自然再生が可能なウール繊維を含む内装オプション、もうひとつは再生プラスチック製のスエード生地とマイクロテック素材を組み合わせたオプションだ。
インテリアのレイアウトは、機能性が追求された。XC40と同様に、乗員の手の届く範囲にさまざまな装備をレイアウトしている。