ポルシェは先日、ハードコア『922 GT2 RS』がニュルブルクリンク北コースにて、市販車最速レコードを塗り替えたと発表した。
911GT2 RSのパワートレインは、直噴3.8リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力700psを発揮するモンスターだ。
これまでの記録はメルセデスAMG「GTブラックシリーズ」が2020年に打ち立てた6分48.047だったが、ポルシェは6分43秒300で、メルセデスの記録より4.747秒短縮した。
これに対しメルセデスベンツは祝福する姿勢を見せているが、どうやら本音は違うようだ。実はポルシェはこの車にリアウィングなどエアロパーツを多数装着、見方によってはカスタムカーと認証され、量産車として受け入れられない可能性もある。しかし、今回はポルシェのテクイップメントアクセサリを通じて誰もが購入できる合法パーツであり、ポルシェの補償も付く純正エアロであるため、正規レコードとして承認されたのだ。
これに対しメルセデスベンツは、「新記録おめでとう。しかし、スペシャルなエアロパーツを装着して出した記録でしょ?我々は常に純正モデルでの勝負を望んでいるよ」と皮肉なメッセージをツイートした。
ポルシェは過去にも、カスタムカーでニュルレコードを叩き出したものの却下された過去があり、ニュル最速にもっともこだわるメーカーであることは有名だ。しかし、合法ギリギリのパーツを装着すると市販車の境界線があいまいになってしまうため、エアロパーツは一切みとめない方針もいいのではないかと思う。
このポルシェの記録に対し、メルセデスは純正エアロパーツを装着して対抗するのか、はたまた新たなドノーマルモデルで挑戦するのか、その逆襲に注目したい。
《Spyder7 編集部》
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