トヨタは2021年4月、人気FRスポーツ『GR 86』新型を発表したが、その派生ワゴンとなる「シューティングブレーク」を大予想した。
先代モデルと同様にスバルと共同開発されたGR86新型は、FR(後輪駆動)らしい加速やコーナーリングを実現、スポーツ性能に優れたモデルだ。パワートレインには2.0リットルから2.4リットルに拡大された水平対向4気エンジンを搭載、最高出力は235ps、最大トルク250Nmを誇る。また動力性能では0-100km/h加速6.3秒と先代から大きな進化を遂げている。
予想CGを提供してくれたのはデザイナーのSugarchow氏だ。先日公開した、日産「Z」新型シューティングブレークに続く作品となっている。同氏は、今年リリースされた最も人気のある1台と言える「86」のデザインを損なうことなく、見事なワゴンクーペに仕上げた。その姿は、1996年から2002年まで販売されたBMW『Z3』を思い出させる。
Z3は日本人デザイナー永島譲二氏が担当、そのスタイルは「ピエロの靴」や「スニーカー」などと揶揄され、1代限りのモデルとなったが、いろいろな意味で記憶に残る1台である。
シューティングブレークのエクステリアは、ルーフデザインにスポーティなクーペと伝統的ワゴンのバランスをうまく取り入れ、リアクォーターウィンドウは、フェンダー近くで「86」の特徴的キックアップデザインで処理されている。また最大の魅力といえるのはワゴンスタイルながら、2ドアを継承しているところかもしれない。
同氏はレッド、ブルー、グレーの3色を設定、風景にどのように反映されるか描いているようだ。過去にトヨタは86シューティングブレークのコンセプトモデルを制作しているが、果たして量産される日は来るのか、楽しみに待ちたい。
《Spyder7 編集部》
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