レクサスは、2035年までにラインアップのフルエレクトリック化を発表、新型ピュアEVプロトタイプを4台初公開したが、その中の1台、『RZ 450e』が2022年デビューすることが濃厚であることがわかった。
レクサスは2020年、ブランド初となる市販EV『UX300e』を発売したが、「RZ」はその第二弾となるSUVで、「LF-Z Electrified」コンセプトの市販型と思われる。すでに日本国内で商標登録が完了しており、生産準備が整っているようだ。
公開されたプロトタイプは、LF-Zコンセプトにくらべ若干トーンダウンしているデザインが見てとれる。ヘッドライトは従来のデザインを採用、バンパーとホイールアーチのプラスチッククラッディングはよりシンプルになり、ボディシルエットも現実的なものに変えられている。
とは言うものの、完全に覆われたスピンドルグリルを備えた突出した鋭いノーズ、プロフィールのダイナミックなライン、クーペスタイルのルーフライン、ハイマウント全幅LEDテールライトなどいくつかのデザインは継承されている。後部では中央が分割されたスポイラーの代わりに、角のほうに見えるスポイラーセットと、テールゲートに統合された別のダックテイルスポイラーを手に入れている。またリアエンドのスタイリングアプローチはBMW「X6」を彷彿させる。
市販型では、トヨタ「bZ4x」やスバル「ソルテラ」から「eTNGA」アーキテクチャを流用、デュアル電気モーターを積む。また高度なトルクベクタリング機能と、ドライビングダイナミクスへの新たな焦点を備えた、「DIRECT4」四輪駆動システムを搭載するのも特徴だ。
コンセプトでは、90kWhの床下リチウムイオンバッテリーにより600km((373マイル)の航続を実現したが、市販型でも同様のパフォーマンスが期待できるはずだ。
発売スケジュールは公式に発表されていないが、入手した情報によると2022年秋以降と予想されている。発売されれば、市場ではテスラ「モデルY」、フォード「マスタングマッハE」、アウディ「Q4 e-tron Sportback」、ジェネシス「GV60」などと争うことになるだろう。