アウディのフルエレクトリック・クロスオーバーSUV『e-torn』の派生クーペモデルとなる『e-tronスポーツバック』改良新型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
ベースとなるe-tronは2015年に「e-tronクワトロコンセプト」として初公開、同ブランド初の市販型EVとして2018年に発売、スポーツバックは翌2019年に市場に投入されており、これが初代初の大幅改良となる。
フィンランド・ラップランドで捉えた最新プロトタイプは、フロント&リアエンド、ボディ下部をカモフラージュ。全体的デザインに変更はないとみられるが、LEDデイタイムランニングライトのグラフィックをリフレッシュするほか、グリルを縮小、シングルフレームグリルを新設計、サイドエアベントを含むバンパーを刷新すると見られる。先日は「Q6 e-tron」が上下二段のスプリットヘッドライトを採用する可能性が高まったことをお伝えしたが、今後e-tronも同デザインを搭載する可能性も否定できないだろう。
最大の進化はそのスペックと噂されている。より効率的な電気モーターと、アップグレードされたバッテリーを搭載、航続距離やパフォーマンスを向上させ、現在の航続400km(249マイル)から600km(373マイル)へ大きな進化を遂げるという。また車名を「e-tronスポーツバック」から「Q8e-tronスポーツバック」へ変更、Q6 e-tronより上位モデルに配置、高級化が見込まれている。
EVスペックは2基のモーターを積みシステム合計出力408ps、最大トルク664Nmを発揮するが、フロントに1基、リアに2基のトリプルモーターを積むパフォーマンス指向の「S」も引き続き設定。システム合計出力は503psを発揮、これらの馬力向上も期待できそうだ。
e-tronスポーツバック改良新型のワールドプレミアは2022年後半と予想される。