ポルシェは現在、フラッグシップ・クロスオーバーSUV『カイエン』ファミリー改良新型に取り組んでいるが、派生モデル『カイエン クーペ』市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
最新のプロトタイプは、形状、及び内部グラフィックが新設計されたヘッドライト、コーナーエアインテークなど初めて市販型コンポーネントを装着している様子がうかがえる。
後部ではLEDテールライトを完全にカモフラージュ、その下には大刷新されることが予想される市販型コンポーネントがあるはずで、タイトなコーナーレンズがリアゲートにまたがり、ストリップライトで水平に接続されるというおおまかな形状に大きな変化はなさそうだ。しかし、黒と赤のテープで隠された下には、現行型より強烈なインパクトを与える厚い水平ストリップが配置されている可能性がありそうで、ベースとなるカイエン改良新型にも適応されるだろう。
車内には、アップデートされたインフォテインメントシステム、デジタルダイヤル、911にインスパイアされた新設計のミニマムギアシフター、そしてフルデジタルインストルメントクラスターは初めて装備されるなど大きな進化が見られると予想される。
パワートレインでの注目は、4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンが、最高出力640ps、最大トルク850Nmへ大きく向上することだ。これは現在のカイエンターボと比較してパワーが90ps、トルクが80Nmに大幅に強化、カイエンターボSE-ハイブリッドに迫る数値となる。
カイエン、及びカイエンクーペ改良新型のワールドプレミアは、2022年内と予想される。