アウディは現在、ミッドサイズ・4ドアセダン『A6』改良新型を開発しているが、その高性能モデル『S6』謎のプロトタイプをカメラが捉えた。
第5世代となるA6現行型は、2018年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされ、これが初の大幅改良となる。
捉えたプロトタイプの謎は後部にあるが、無論助手席側のリフレクターが欠けていることではない。現行型S6はクワッドエキゾーストパイプを装備しているが、このプロトタイプには、バンパー下部に「A6 S-Line」バージョンよりも低く、中央に近い位置にデュアルエキゾーストパイプが配置されている。さらに運転席側リアバンパーの下に隆起物が装着されている。明確なのは、オレンジ色のサイドマーカーが見られるため米国仕様であることだろう。
通常改良新型プロトタイプではあまり見られない状態のため、アウディがS6のミュールを使い新開発のエンジンをテストしている可能性がありそうだ。同社では、2026年にICE開発を終了予定で、その最後の内燃機関に、よりクリーンなエンジンを搭載することを計画しているのかも知れない。
A6はMLBアーキテクチャに基づいており、MLBは他多くのラインアップにも採用されていることからも、新パワートレインを開発するためのミュールとし理にかなっているのだ。
とはいえ、現在A6ファミリーは大幅改良中であり、高性能S6も設定される予定だ。現行S6米国仕様のパワートレインは、最高出力450psを発揮する2.9リットルV型6気筒TSFIエンジンを搭載しているが、改良新型でどんな進化が見られるか注目したい。