レクサス初のEV専用車『RZ』発表!「ダイレクト4」など新技術の詳細が明らかに | Spyder7(スパイダーセブン)

レクサス初のEV専用車『RZ』発表!「ダイレクト4」など新技術の詳細が明らかに

自動車 ニューモデル
レクサス RZ(プロトタイプ)
  • レクサス RZ(プロトタイプ)
  • レクサス RZ(プロトタイプ)
  • レクサス RZ(プロトタイプ)
  • レクサス RZ(プロトタイプ)
  • レクサス RZ(プロトタイプ)
  • レクサス RZ(プロトタイプ)
  • レクサス RZ(プロトタイプ)
  • レクサス RZ(プロトタイプ)

レクサスは4月20日、ブランド初のEV専用モデル『RZ』の詳細を世界初公開した。

レクサスRZは、EV専用プラットフォーム「e-TNGA」採用に加え、バッテリーやモーターの最適配置、軽量かつ高剛性なボディにより、基本性能を大幅に進化させた。また四輪駆動力システム「ダイレクト4(DIRECT4)」やステアバイワイヤシステムなどの採用により気持ちの良いドライビングフィールを提供。エクステリアデザインでは、レクサスを象徴するスピンドルグリルがボディと一体となった「スピンドルボディ」へと進化。新たなデザインの方向性とEVらしさを両立している。

日本での発売時期、価格については未公表。

新開発「ダイレクト4」搭載、前後の駆動力配分を緻密にコントロール

パワートレーンは、新開発の四輪駆動力システム「ダイレクト4」と高出力モーター「eAxle」を前後に搭載。路面や走行状態を問わず、クルマの接地加重に応じて四輪の駆動力を常に緻密に制御する。

ダイレクト4は車輪速、加速度、舵角などのセンサー情報を用いて、前輪:後輪の駆動力配分を100:0~0:100の間で制御する。発進時、直進加速時は車両のピッチングを抑え、ダイレクトな加速感が得られるように、前輪:後輪=60:40~40:60程度で制御。コーナリング時、ステアリングの切り始めにはフロント寄りの駆動力配分(75:25~50:50)、コーナー脱出時はリヤ寄りの駆動力配分(50:50~20:80)とすることで気持ちのよい旋回フィーリングを実現している。

新開発のeAxleは、モーター、トランスアクスル、インバーターを完全一体化。コンパクトな構造とすることで航続距離の伸長、広い車内空間、優れたデザイン性に貢献する。フロントのeAxle(出力150kW)は前後方向に短いシステム配置、リヤのeAxle(同80kW)も低背な配置とし、室内や荷室空間の拡大につながるパッケージとしている。また、リヤにはSiC素子を使った高効率なインバーターを採用。容量71.4kWhのバッテリーとの組み合わせで航続距離(J-WLTCモード)は約450kmを実現している。

回生ブレーキシステムには、前後独立油圧制御により前後回生協調が可能な新加圧ユニットを採用。違和感のないブレーキフィーリングと制動のシームレスなつながりに加え、回生エネルギーの高効率化により航続距離の伸長に貢献している。また、ドライバーのブレーキ操作量に応じた前後輪の制動力配分を最適化することで、安定した車両姿勢を実現。加えて、人間工学に基づいたブレーキペダルパッドを採用し、踏み変え/踏み込み操作のしやすさを追求した。

ヨークステアリングとステアバイワイヤをレクサス初採用

RZは上部にハンドルがないヨークステアリングとステアバイワイヤをレクサス初採用。操舵角を約+150°に設定することで、交差点やUターン、車庫入れ、ワインディングなどでのステアリングの持ち替えを不要とした。またメーターの配置を抜本的に見直し、ドライバーの視線移動を最小化。目線を自然と前方へ誘うことで、より車と対話できるコックピット空間を実現した。

ステアバイワイヤの採用により、ステアリングとタイヤの間で操舵情報や路面情報のやり取りを実現。タイヤやブレーキから伝わる運転に不要な振動は遮断し、ロードインフォメーションなどの運転に必要な情報のみをドライバーに伝達し、的確な判断による操縦性と安心感のある走りとした。車線中央の走行をサポートするレーントレーシングアシスト作動時等にはタイヤの動きを随時制御。車両とステアリングの穏やかな動きを可能とした。さらに車両状態に応じてステアリングギヤ比を最適化。取り回しの良さに加え、ワインディングロードでの軽快かつ俊敏な操縦性や、高速域での安定性も兼ね備えた。

EV専用プラットフォーム「e-TNGA」をレクサス初採用

レクサス初採用となるEV専用プラットフォーム「e-TNGA」では、バッテリーを車両フロア下へ搭載。低重心・低慣性モーメントという特徴を活かし、操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立している。また、ラジエーターサポート部の補強とV字状のブレースを追加することでボディを強化。さらに、タワーバーとフェンダーブレースはステアリングの応答性を、ロアバック部の補強はリヤの追従性をそれぞれ向上させている。さらにグレードによりフロント、リヤにパフォーマンスダンパーを設定。ボディの無駄な動きを軽減し、よりダイレクトな応答性をもたらす。

ボディ骨格の接合にはレーザースクリューウェルディング(LSW)や構造用接着剤、レーザーピニング溶接技術を積極的に採用。操縦安定性や乗り心地を向上させている。リヤのラゲージ開口部では、変形を抑えるために、二重環状構造に加え、高剛性発泡剤を取り入れることで歪みにくい構造とした。

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにはトレーリングアーム式ダブルウィッシュボーンを採用。路面入力の周波数に応じて伸び側ストロークの減衰力を変化させ、乗り心地を損なうことなく高い操縦安定性を提供する周波数感応アブソーバーFRD(Frequency Reactive Damper)IIをレクサス初採用した。

スピンドルグリルは新表現「スピンドルボディ」へと進化

エクステリアデザインは、大径タイヤの四隅配置とリヤタイヤをワイドトレッド化した前後異形タイヤ採用による低重心なスタンスが走りの良さを表現。また、低いノーズから始まりキャビンへ滑らかに連続するEVならではのシルエットは、後方へピークを持たせることで、リヤの居住性の良さを感じさせ、ロングホイールベースを活かした車両を水平に貫くドア軸とで伸びやかな印象を演出している。

ラジエターを必要としないEVの特徴を反映し、レクサスの象徴でもあるスピンドルグリルは、立体の塊で表現した「スピンドルボディ」という新たな表現へと進化。中央のスピンドルボディ両側を立体的なフロントフェンダー、フロントバンパーのスピンドルボディを強調する造形や配色でレクサスのEVらしさを強く主張する。

サイドシルエットは、フロントフェンダーのタイヤを掴み後方に連続する造形で車両を牽引する力強さと、リヤフェンダーのタイヤを強調する力強い立体により、ダイレクト4による躍動感ある走りのイメージを表現している。リヤはクリーンでシンプルな水平基調のデザインに、張り出したタイヤを強調する造形を組み合わせ、EVのトルクフルな走りを支える力強いスタンスが際立つデザインに。また、一文字リヤコンビネーションランプと新たなレクサスロゴタイプを採用する。

「Tazuna Concept」に基づいたクリーンでシンプルなコックピット

インテリアは、カウルからドアへの連続感ある全体造形に低く配置したインパネを組み込み、ドライバー席と助手席へと抜ける空間を設けたコンソール、シンプルなドアトリムが開放的でクリーンな印象を付与。ウルトラスエードを施したドアトリムオーナメントやシート、木目調のコンソールアッパーパネルにより、上質なおもてなし空間を実現している。また、ロングホイールベースにより、1000mmのカップルディスタンスを確保したゆとりのある後席空間を実現。後方にピークを持たせたキャビンシルエットにより、圧迫感のない後席ヘッドクリアランスを確保している。

コックピットは、人間中心の思想をさらに進化させた「Tazuna Concept」に基づきデザイン。人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオ、ドライブモードセレクトなど、各種機能の制御が可能な空間を実現している。

センターディスプレイは大型のタッチディスプレイを採用し、多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約。スイッチのサイズや形、レイアウト、表示情報など細部までこだわり、各機能の使用頻度も考慮しながら直感的に操作できる最適な配置と形状を追求している。また、シフトバイワイヤを採用するとともに、レクサス初となるダイヤルシフトノブをセンターコンソールに配置。ワンアクションでのスマートなシフト操作の実現と、シンプルでクリーンなコックピットデザインに貢献している。

さらにアンビエントイルミネーションが、乗車時の豊かな体験を提供。美しい自然現象を見た際の感情や気持ちの変化を表現した14色を推奨カラーとして設定している。また、世界初となる陰影イルミネーションはドアの開閉時に、ドアトリムオーナメントに投影された光の陰影が変化し、室内空間に新たな華を添える。

先進の予防安全技術レクサスセーフティシステム+を搭載

予防安全技術では、最新のレクサスセーフティシステム+を採用。プロアクティブドライビングアシストの支援シーン追加や、ドライバーモニターとの連携によるドライバーの運転状況に応じた最適制御など、より安心安全なドライブをサポートする。

また、高度運転支援技術「レクサスチームメイト」の新機能「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と高度駐車支援技術「アドバンストパーク(リモート機能付)」を採用した。アドバンストドライブは、自動車専用道路での運転にて、渋滞時(Okm/h~約40km/h)レーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動。認知、判断、操作を支援することで渋滞時の疲労軽減に貢献する。アドバンストパークは並列駐車時の支援を拡大。従来のバック駐車に加え前向き駐車に対応し、前向き/バック出庫が可能となった。このほか、車外から専用アプリをインストールしたスマートフォンを操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能も採用する。

レクサス初のEV専用車『RZ』を正式発表、「ダイレクト4」など新技術の詳細が明らかに

《纐纈敏也@DAYS@レスポンス》

特集

編集部おすすめの記事

page top