BMWは現在、ミッドサイズ・ハードコアクロスオーバーSUV『X5M』改良新型を開発しているが、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。
ニュル高速テストに現れた開発車両はこれまでで最もカモフラージュを脱いでおり、現行型のメッシュデザインにかわり、目立つ垂直バーと水平スラットが確認できるなど、フロントエンド下部がついに露出している。またスリムになったヘッドライト、X6より広く角度のあるキドニーグリルなども見てとれる。
後部では、これまで偽装されていなかったLEDテールライトをカモフラージュ、グラフィックの改良に着手されたようだ。またフロントフェンダー後部のインテークも初めて隠すなど、こちらも新設計される可能性が高い。
内部では、フルエレクトリック「iX」と同様に、より大型の自立型デジタルインストルメントクラスターと、インフォテインメントタッチスクリーンを装備、「iDrive8」インフォテインメントシステムを採用すると思われる。
パワートレインは、最高出力608ps、最大トルク750Nmを発揮する4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、コンペティションバージョンでは最大617psを発揮する。引き続き8速ATが組み合わされ、アクティブMディファレンシャルを備える「M xDrive」全輪駆動システムに動力が送られる。
メインパワートレインに変更があるかどうかは不明だが、BMWはデモンストレーションとテストの目的で限定モデルとなる水素駆動のモデルを計画している。「iX5ハイドロ」と呼ばれるこのSUVは、2つの炭素繊維強化水素貯蔵タンクと、最高出力374 psを発生する電気モーターを備えているのが特徴だ。
BWMは、ベースモデルX5改良新型を数週間以内に発表予定で、X5Mは今年後半にワールドプレミアが期待されている。