スバルは、WRC参戦25周年を記念した『P25』を開発中だが、そのデザインスケッチが初公開された。
1990年代スバルのWRCの成功を支えた英「プロドライブ」は、インプレッサワールドラリーカーがWRCデビューを果たしてから25周年を記念して、インプレッサのバッジを付けた「P25」を開発した。
公開されたスケッチからは、ソニックブルーで仕上げられたボディや、低い位置にマウントされる大きく丸いフォグランプ、張り出したフェンダーなどを装備。ラリーカーと1997年のチャンピオンシップ勝利を記念して製造された伝説の「インプレッサ22BSTi」や、初代「インプレッサWRX」を彷彿させるイメージが見てとれる。
市販型では「軽量シャーシ」を採用していると発表されているが、同社がオリジナルのインプレッサと共有しているのか、車体全体をゼロから構築しているのかは明らかではない。
プロドライブによると、P25は最新のテクノロジーによりインプレッサより強力で、軽量で、扱いやすくなっており、最高出力406psオーバー発揮する2.5リットル水平対向4気筒エンジンを搭載、インプレッサの5速マニュアルに代わり6速半自動パドルシストトランスミッションと組み合わされるという。また、シャーシ重量を減らすためにカーボンファイバーを広範囲に使用していることもわかっている。
P25に関してプロドライブの創設者であるデーブ・リチャード氏は、「私たちは、最新のテクノロジーを適用して、自動車の歴史の中で確立された車の独自の現代的な解釈を作成することにより、その車を特別なものにするすべてを強化したいと考えました。」の述べている。
P25のデビューは6月のグッドウッドフェスティバルオブスピードとみられており、価格は不明だが限定25台となることが濃厚だ。