フォードが販売するフルサイズの商用バン、『トランジット カスタム』に設定されるハイルーフ仕様をスクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。
同社の欧州テストセンター付近で捉えたプロトタイプは、オプションで提供されるハイルーフを装備、キャンピングカーの装いが確認できる。
フロントには刷新されたシャープなヘッドライト、グリル、コーナーエアインテークを装備、高いルーフは、ベッドルーム、あるいは貨物スペースとして利用可能なほか、車内を直立したままカーゴエリアを移動することができる。また足回りでは、現在のモデルで仕様されている5ラグに対して6ラグホイールを装備、完全に新しいプラットフォームに乗っていることがわかる。
キャビン内には、2つのデジタルディプレイを搭載、分厚いブロック状のため、これが最終製品かどうかは不明だ。また専用のリビングルームスペースを配置、この高さを利用してホテル並みのラグジュアリー空間の提供も夢ではないだろう。フォードでは、ポップアップテントを持つキャンピングカー「トランジット ナゲット」も存在しているが同市場により力を入れることになりそうだ。
従来のガソリン、ディーゼルモデルに加え、フルエレクトリック、及びプラグインハイブリッド(PHEV)のセカンドバージョンを提供。PHEVは性能がより強化されるという。フォードは2020年6月、VWとの提携を正式に締結しており、トランジット次期型はVW「トランスポーター」次世代型とプラットフォームを共有することになる。
トランジット次期型のワールドプレミアは2023年で、同年前半にはトルコ・コジェリで製造される予定だ。