スクープサイト「Spyder7」のカメラが、ドイツ市街地で謎のプロトタイプをキャッチした。
プロトタイプでわかっていることは、クロスオーバーSUVであること、後部に排気管がなくフルエレクトリックのパワートレインであることだ。また比較的コンパクトなボディに対してホイールベースは長く、オーバーハングは切り詰められている様子がうかがえる。
フロントエンドでは、アウディに似たラジエーターグリルの一部が見えているが、ヘッドライトはアウディと共通点が見当たらない。また下部には小さな丸いフォグランプを配置、C字型のLEDデイタイムランニングライトも見てとれる。
後部では、LEDバーに接続されたテールライトを装備、VWのコンパクトクロスオーバーをイメージさせるが決めてはない。
国産車か、他アジア系か、欧州モデルか手がかりはないが、カメラマンからの情報によれば、トルコのの自動車メーカー「Togg」社の新型EVの可能性があるという。TOGGは、トルコ初EVモデルの開発および生産することを目的としたスタートアップ企業で、2019年にはSUVとセダンのコンセプトカーを発表している。
確かに全体的ボディスタイルはコンセプトカーと似ているが、ヘッドライトは大きく、ボンネットのシャットラインは後方へ移動、ドアハンドルにも相違がみられ、これが市販型としてデビューする可能性もありそうだ。
Toggは以前、2つの異なる出力を提供するSUVの仕様を発表している。1つは最高出力203psと航続500km(310マイル)のパフォーマンスを持つシングルモーターRWD、もう1つは最高出力406psと航続400km(186)マイルのAWDモデルで、バッテリーパックは中国「Farasis」と共同で社内で製造される。また無線アップデートと5G接続を介してレベル3の自律運転を実現する高性能モデルだ。
SUVが発表された後、セダン、ハッチバック、ミニバンなど同じEV専用アーキテクチャを共有するモデルが展開され、市販型はすべてトルコのブルサ北西部のゲムリク地区工場で生産される。