BMWが現在開発を手掛ける新型クロスオーバーSUV、『XM』市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
2023年、BMW「M」は50周年を迎える。それを祝福するかのごとく複数Mモデルも噂されるが、確実にわかっているのはこのXMの発売だ。もちろんミッドシップ「M1」の後継モデルではないが、車重が2,700kgとM1の約2倍、BMW史上最も思いモデルとして歴史に名を刻むことになりそうだ。
すでに特許画像がリークされているが、いまだプロトタイプはカモフラージュを落としてない。確定しているのは、生産モデルではコンセプトの90%以上のエクステリアデザインを継承するが、『7シリーズ』に似た、デュアルヘッドライトが採用されること、非常にワイド伝統的なドアハンドルを装備することだろう。またプロトタイプからは、水平スラットを備えた非常にワイドな輝度にグリルが確認できる。
後部では、LEDテールライトに注目だ。コンセプトではリアハッチを横切って水平に位置、リア クォーターに当たるとわずかに上昇し、その後、リアホイールの後ろに向かって垂直に下がっていたが、市販型では、垂直要素の部分がかなりカットされそうだ。
ミッドシップエンジンのM1スーパーカー以来、BMW初のスタンドアロンMモデルとなるXMのパワートレインは、4.4リットルV型8気筒「S68」ツインターボエンジンを搭載、新開発のZF製8速オートマチックトランスミッションと組み合わせ、最高出力653ps、最大トルク800Nmを発揮する。一方パフォーマンスバージョンも計画されており、そちらは、最高出力748ps、最大トルク1000Nmと超弩級のパフォーマンスが噂されており、車名は「XM Label」が候補に上がっているという。
EV後続は約30マイル(WLTPサイクルで80km)と環境にも優しく、アダプティブMプロフェッショナル・サスペンション、48ボルト技術による電気機械ロール安定化システム、インテグラル・アクティブ・ステアリングなどの技術も導入される。
市販型は今年後半に生産を開始することを発表していることからも、ワールドプレミはそれほど遠くないはずで、生産はサウスカロライナ州スパルタンバーグで今年12月に開始される予定となっている。価格は、ベースモデルが13万ドル(約1760万円)と予想され、Mブレーキシステムと、最大23インチのオプションのMライトアロイホイールも提供される。