BMWは現在、エントリーモデル『1シリーズ』改良新型に着手しているが、その高性能モデルとなる「Mパフォーマンス」市販型最新プロトタイプをカメラが捉えた。
捉えたプロトタイプは依然としてヘビーカモフラージュが施されディテールは不明だ。わずかに見えるコンポーネントから、グリルは現行サイズを維持し、ヘッドライトがスリム化されている様子が伺える。またフロントバンパーは若干丸みを帯びており、これによりコーナーの縦型インテークは削除される可能性がありそうだ。
最大の注目はリアエンドのクワッドエキゾーストパイプだろう。これは現在の「M135i」では提供されておらず、通常はピュア「M」モデルの象徴だ。1シリーズ改良新型のMパフォーマンスでは、現在2つの噂が存在している。7月にリークされた情報によると、2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを強化し、最高出力が306psから315psへ向上するというもの。だが同エンジンをブーストアップし、最高出力は400ps程度へアップ、M135iの上位に配置される「M140i」になるという説もあり、情報が錯綜している。
これが「M135i」の改良モデルだとすると、僅かなパワーアップにクワッドエキゾーストパイプをインストールするのには疑問が残る。「M140i」の車名は2019年のスペシャルモデルを最後に廃止されており、実現すれば3年ぶりの復活となる。
以前捉えた1シリーズ改良新型のキャビン内では、ダッシュマウントされた巨大インフォテインメントディスプレイの一部が露出。ブランド最新の「iDrive8」インフォテインメントソフトウェアを搭載していると思われるほか、ギアセレクターも直立したシフトレバーの変わりにコンパクトデザインへと新設計。おそらくMパフォーマンスでもこのコックピットは共有するとみられる。
現行型M135iは2021年10月にデビューしており、改良新型は早くとも2023年以降と予想される。