異才デザイナーとして注目されるアレクサンダー・イムナゼ・バルディーニ氏は、『ミラノビジョンGT』と名付けられた新型スーパーカーを提案、デザインを提供してくれた。
同氏は、フェラーリやランボルギーニなど既存のスーパーカーメーカーから考案しようとするのではなく、グランツーリスモやフォルツァなどのゲーム用の車を製造する、イタリア・ミラノに本拠を置く小さな会社が製造するかのうようなモデルから着想を得たという。フェラーリ296 GTBと同様の形状とプロポーションを備えているが、紛れもなく際立っており、セクシーな魅力が滴り落ちている。
そのフロントエンドには、滑らかな曲線を描くスリムなヘッドライトを装備、スポーティーなグリルも特徴的で、フロントブレーキ用の大きな冷却ダクトを備えている。またリアへ流れるようなライン、滑らかなフロントウィンドウ、躍動的なサイドウィンドウが見てとれる。
側面では、フロントホイールアーチのすぐ後ろに大型のエアインテークを配置、シャープでワイドなサイドミラーや、ツートンホイールもインパクトがある。ハイライトはリアエンドのデザインだろう。官能的なリアクォーターパネルは、スリムでシンプルなLEDライトバーに緩やかに流れ込んでいる。またバンパーには、センター出しのシングルエキゾーストパイプ、控えめなディフューザーを配置、油圧で作動するアクティブリアウィングを備えている。またV型8気筒エンジンを包み込むガラス製のエンジンカバーもスポーティーさを引き立てている。
イタリア新興メーカーからオファーが届いても、不思議ではないレベルの完成度と言っていいだろう。