BMWは現在、コンパクトクロスオーバーSUV『X2』次世代型を開発しているが、その高性能モデルとなる「X2 M35i」と見られるプロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。
X2次世代型は、現行型と大きく異るボディシルエットが特徴だ。後部には、傾斜ルーフとハッチを持ち、より高いベルトラインと組み合わせることで、X4に似たスタイリングに進化、「ハイライディングスポーツカー」と言えそうだ。フロントエンドでは、より広く、より深いグリルと小さなヘッドライトが見られるが、大型のBMWモデルで使用されているスプリットライトの採用は見送られている様子がうかがえる。
今回2台のプロトタイプをキャッチしたが、ニュルで高速テストをするナンバー「3463」のプロトタイプは、フロントバンパー両サイドにスリットを配置、より多くの空気を導く必要があるこを示唆している。足回りでは、ワイドタイヤに大型ホイールを装着、その後ろには大型ブレーキを備えていることがはっきりと確認できる。またリアエンドでは、より大型のスポイラーをハッチの基部より前方に配置することでよりアグレッシブに見せている。さらにバンパー下部に円形のクワッドエキゾーストパイプをインストール、通常ピュア「M」モデルで採用されるレイアウトだが、現段階では考えられておらず、このプロトタイプが高性能「M35i」である可能性が高い。
キャビン内では、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと、10.7インチのインフォテインメントシステムで構成される曲面ディスプレイなど、先行するX1を踏襲するものとなるはずだ。そのほか、ARナビゲーション、インテリジェントパーソナルアシスタント、リモート盗難レコーダーなども装備される。
X2次世代型のパワートレインは、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載、M35iでは最高出力300ps以上となるだろう。
X2のワールドプレミアは、2024年内と予想される。