ヒョンデは現在、EVハッチバック『アイオニック5』に設定されるハードコアモデル『アイオニック5 N』を開発しているが、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。
これまでのプロトタイプとの大きな違いは、これがプロダクションボディであることだろう。ボディの多くをクラッディングで隠しているが、市販型コンポーネントのヘッドライトを初めて装着、フロントのメッシュの奥には、ベースモデルと比較してはるかに大きなエアインテークが確認できる。また他の「N」モデル同様に、真っ赤なスプリッターも隠されているはずだ。
側面ではワイド化されたサイドスカートを装備。足回りには5対のデュアルスポークを備えたブラック仕上げのホイールを装着、フロントブレーキキャリパーはシルバー、リアブレーキキャリパーはレッドであることが確認できる。後部では、わずかに大型化されたルーフスポイラー、際立つディフューザーを備えた新設計のバンパーが装備される。
ヒュンダイのエグゼクティブ・テクニカル・アドバイザーであるアルバート・ビアマンは最近、アイオニック5 Nに関してくつかのヒントを提供した。彼は、パワートレインの出力を最終決定していないと述べたが、その数値は580PSから620ps (427キロワットから456 kW)の間であるといい、バッテリーの容量は77.4キロワットと示唆している。
Spyder7の調べでは、パワートレインは、キアのスポーティEV『EV6GT』から流用され、最高出力585ps、最大トルク740Nmを発揮。また0-100km/h加速は3.5秒、77.4kWhのバッテリーパックにより、1回の充電で252マイル(405km)走行できる強力なパフォーマンスと予想している。
「アイオニック5N」のワールドプレミアは数か月以内と見られる。日本市場導入は未定だが、国内で発売されれば、高性能モデルを持たないトヨタ『bZ4x』や、日産『アリア』などの国産EVにとって驚異となるに違いない。