過去に多くの名車を世に送り出したコーチビルダー「ザガート」は、アルファロメオと再びタッグを組む新型モデルを発表することがわかるとともに、そのティザーイメージを初公開した。
ザガートの歴史は古く、第2次世界大戦前からアルファロメオとの関係を築いている。これまで1989年の『アルファロメオSZ』をはじめ、SZをベースにしたオープンモデル『RZ』、近年ではアルファロメオ×ザガート90周年を記念した『アルファロメオTZ3ストラダーレ』などが話題となった。
2023年に登場予定の限定モデルは『アルファロメオ ジュリアSWBザガート』と呼ばれ、限定販売となる。公開されたティザーイメージからは、LEDテールライトらしきものが見てとれる。1963年のアルファロメオジュリアTZや、最近のダッジバイパーベースの2011年アルファロメオTZ3ストラダーレを含む、「ツボラーレ ザガート」シリーズからインスパイアされているようだ。
車名の「SWB」はこのモデルがジュリアと比較してホイールベースが短く、リアドアを取り外し、2ドアボディスタイルであることを示唆している。LEDストリップが同じボディパネルに取り付けられていることにも注目、ブガッティ・ラ・ヴォワチュール・ノワールの曲線的なテールライトをも彷彿とさせる。
市販型では、「ジョルジオ」アーキテクチャーを採用、ICE駆動と完全電動の両方の装いで利用できると噂されている。前者は「ジュリアクアドリフォリオ」の2.9リッターV型6ツインターボエンジンの新しいバージョンを採用する予定で、「GTAm」の最高出力540 PS以上を発揮するようチューニングされる。後者EVは、マセラティ『グラントゥーリズモ フォルゴーレ』から、最高出力761psを叩き出すトリプル電気モーターのセットアップを流用することが予想されている。
アルファロメオ ジュリアSWBザガートのワールドプレミアは、2023年3月と予想されており、「非常にエキサイティングで、非常に高価」になるだろうと伝えられていることからも、フラッグシップスーパーカーの誕生が期待できそうだ。