先日MINI『クロスオーバー』(海外名:カントリーマン)次期型プロトタイプを捉えたが、カモフラージュが異なる新たなプロトタイプを発見した。
捉えたプロトタイプのフロントエンドには、MINIの象徴である円形ではない、新設計されたヘッドライトを装備、ワイドなグリルと下部エアインテークも確認できる。注目は赤いブレーキキャリパーでバックアップされた強固なブレーキで、後部には際立つリアスポイラーを装着、バンパーにはクワッドエキゾーストパイプをインストールしていることから、高性能「JCW」(ジョン・クーパー・ワークス)バージョンである可能性が高い。
現行型JCWクロスオーバーは2017年にデビュー、専用にチューンされた直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボを搭載し、2020年に登場した改良新型では最高出力306psにまで向上しているが、さらなる進化を見せる。
キャビン内のダッシュボード中央には、現行型とは異なる突き出た巨大なフローティング・ラウンドスクリーンを配置。円形のタッチスクリーンは、小さなデジタル・インストルメントクラスターと、ヘッドアップディスプレイを操作する。
MINIクロスオーバー次期型は、BMW『2シリーズ アクティブツアラー』でデビューした前輪駆動プラットフォーム「FAAR」の進化版を採用、BMW『X1』『X2』第2世代と兄弟となり、ICE(内燃機関)をはじめPHEV、およびBEVのパワートレインに対応する。また全長は200mm(7.5~8.0インチ)延長され、4.5m(177インチ)まで拡大、MINI史上最大のボディサイズとなる。
クロスオーバー次期型のパワートレインは、BMW「X1」と共有する2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載する可能性があり、この場合最高出力244ps、最大トルク400Nmを発揮する。一方JCWバージョンでは、最高出力は330psとも噂されている。また新しい「FAAR」プラットフォームを採用するということでフルエレクトリックバージョンも登場、BMW「iX1」を反映するとみられ、64.7kWhのバッテリーパックを積み、デュアルモーターの全輪駆動システムを搭載すると予想される。
MINIクロスオーバー次期型のワールドプレミアは、2023年内となりそうだ。