イタリアの名門「ランチア」は、2022年11月に新世代ロゴと、デザインアイデンティティ「Pu+Ra ZERO」(ピューラ・ゼロ)を発表したが、その市販デザインを大予想した。
ランチアは1906年に創設、1969年にはフィアットグループ傘下に入り、2021年からはステランティスブランドとして展開されている。
予想CGを提供してくれたのはデザイナーのAurelio Argentieri氏だ。ピューラ・ゼロはタイヤさえ持たない中に浮かぶオブジェのようなプロトタイプだったが、同氏はこれを修正、ゴールドのホイールセットと、名車「ストラトス」を象徴するレーシングカラーを提供してくれた。ストラトスHFは同ブランドが製造したスポーツカーで、世界ラリー選手権で活躍するために開発、1974年、1975年、1976年に世界ラリー選手権を席巻した名車だ。
予想CGのフロントエンドには、LEDライトバーを装備、ヘッドライトの上の黒いパネルの上部には、傾斜の強いフロントウィンドウ、リアエンドには円形テールライト、ルーフには円形のガラスを配置するなど個性的デザインが完成している。
市販型に近づいてはいるが、ボートのようなスタンス、高い地上高、スリムなキャビンには人が収まるとは思えない。しかし、同ブランドでは新しいイプシロン スーパーミニ、アウレリア クロスオーバー フラッグシップ、デルタ ハッチバックがそれぞれ2024年、2026年、2028年に導入することを決定している。今後数年間に新型モデルにかなり積極的な動きが予想され、ピューラ・ゼロ市販化も否定は出来ないだろう。