メルセデス高性能部門AMGは現在、『GT』シリーズ改良新型を開発中だが、フラッグシップ4ドアであるAMG『GT 63S Eパフォーマンス』市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。
AMG GT 4ドアクーペは2018年に導入され、2021年半ばに小規模のフェイスリフトが執行されている。また2023年1月終わりに限定35台のスペシャルモデルAMG『GT 63S EパフォーマンスF1エディション』を発表したばかりだが、これが現行型GT 4ドアの最終モデルであり、すでに大幅改改良の開発に入っているようだ。
捉えたプロトタイプは、フロントエンドにかなり厳重なカモフラージュがなされており、新設計のフロントバンパーが装備されていることを示唆している。最終デザインは不明だが、下部エアインテークの垂直サポートは現行モデルより目立っているほか、フロントスプリッターもアグレッシブに見える。
またフロントフェンダーのベントもカモフラージュされていることから、デザイン変更されることが予想される。リアデッキには薄いカモフラージュストリップがみられるほか、円形デュアルエキゾーストパイプが装着されているが、これはダミーだ。
キャビン内では、従来のタッチパッドコントローラーの代わりに近くに専用のホーム画面ボタンを備えた新しいロータリーダイヤルを搭載するほか、デジタルインストルメントクラスターと、インフォテインメントシステムのディスプレイもアップデートされる。
AMG GTのパワートレインは、日本市場向けに最高出力367ps、最大トルク500Nmを発揮する3.0リットル直列6気筒ターボエンジン搭載の「GT 43」、海外市場では、最高出力367ps、最大トルク500Nmを発揮する3.0リットル直列6気筒ターボチャージャーエンジンをはじめ、最高出力435ps、最大トルク520Nmを発揮するアップグレードされた直列6気筒を備える「GT 53」をラインアップ。今回捉えたフラッグシップ「GT 63S Eパフォーマンス」では、4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンと、リアアスクルに電気モーターを搭載、最高高出力831ps、最大トルク1400Nmを発揮、0-100km/h加速は2.9秒の動力パフォーマンスを誇り、公道で使用できる最も強力なメルセデスAMGモデルとなっている。
AMG GT 4ドア改良新型のワールドプレミアは、2023年内と予想される。