VWは現在、主力ハッチバック『ゴルフ』改良新型を開発中だが、次世代型の概要が見えてきた。
現行型となる8代目ゴルフは2019年にデビューしており、これが「8.5」世代への大幅改良となる。スクープサイト「Spyder7」では、すでにゴルフ改良新型プロトタイプ内外を捉えており、そのデビューは2023年内と予想される。しかし、上層部ではEVへの移行をはやめるべきとの意見があるといい、同ブランドの最高責任者であるトーマス・シェーファー氏は、次世代型となる「Mk9」は「ID.Golf」という名前で、2025年にID.3とID.2の間のスロットになる可能性があると示唆している。またID.Golfでは、前輪駆動車用に開発されたグループの次期MEB Liteプラットフォームに乗るといい、一気にEVへシフトする可能性もある。
ただし、フェイスリフトされたMk8が少なくも3~4年間販売されることを考慮すると、第9世代のゴルフは2028年より前に登場する可能性は事実上ないと考えていいだろう。
改良新型では、キャビン内を大刷新。現行モデルのコックピットには、ダッシュボードとドライバーズディスプレイが一体化したデザインが採用されているが、改良新型では、縦方向に大きくなった大型タッチスクリーンが装着されている。また、デジタルインストルメントクラスターには、新しいグラフィックが表示される可能性もありそうだ。
果たしてID.ゴルフの誕生はいつか、コックピットではどんな進化が見られるのか、期待が尽きない。