フォードは2022年3月、VWグループとeモビリティ分野での提携を強化することを発表、新世代EV向け車台の「MEB」プラットフォームをベースにした新型モデルを開発中だが、そのプロトタイプをカメラが初めて捉えた。
ドイツ・ケルン市街地で捉えたプロトタイプは、重度のカモフラージュが施されているため、スタイリングについては限られた結論しか導き出すことができないが、フロントバンパーを除いてラインは全体的になめらかと言っていいだろう。
フロントエンドでは、完全に閉鎖されたグリルを装備、バンパー下部には比較的コンパクトな開口部が見られ、上下２段のセパレート型ヘッドライトか、セクションが分離された大きなランプが装備されているように見える。またリアエンドでは、ウィンドウが比較的直立で、リアウィンドウとハッチバックには段差が確認できるほか、バンパーにはダミーディフューザーを装着している。
電動パワートレインに関して詳細は不明だが、フォードがこのセグメントのモデルの一般的な業界慣行に従う場合、シングルモーター、前輪駆動、およびデュアルモーター、全輪駆動のバリエーションが利用可能になると予想される。
昨年フォードは、2024年までに欧州に登場する9つの電気自動車を示唆している。それらには、プーマのEVバージョン、マッハE、「中型クロスオーバー」、「スポーツ クロスオーバー」が含まれているほか、 残りの5台はバンだ。今回捉えたプロトタイプは、この中の「中型クロスオーバー」と判断していいだろう。
フォードによると、このモデルは2023年にヨーロッパで発売され、WLTPテストでの予測航続距離は500kmで、ドイツのケルンにあるブルーオーバルの工場でこの車両が製造される予定となっている。
この新型電動SUVに関する続報が入り次第、お伝えしていこう。
