ダッジ・ラムが開発を進める新型ピックアップトラックの、市販型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。
RAM(ラム)は、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)がラムブランドとして販売する大型ピックアップトラックだ。以前はクライスラーがダッジブランドで販売していたが、現在は独立してラムブランドで販売されている。
このプロトタイプは、「Project 291」として知られているRAMの全く新しいピックアップトラック「1200」だ。1200はかつて、三菱「トライトン」のリバッジネームとして中東地域で販売されていたピックアップトラックの名称で、2016年から2019年まで使用されていおり、4年振りに復活する。
捉えたプロトタイプは、ボディの隅々までカバーする厚紙ダンボールでカモフラージュ。ホイールベースがかなり長い、ダブルキャブのピックアップボディスタイルを持っており、リアベッドの上に追加されたカモフラージュにより、その形状をSUVに偽装している。フロントエンドには、ジープ「レネゲード」風の円形LEDヘッドライトが装着されているほか、フィアット「Toro」から持ってきたようなテールライト、およびそのしたの垂直リフレクターなどが見られるが、すべて暫定的なユニットと思われ、最終プロダクションモデルではすべて交換されるだろう。現段階で最終コンポーネントは、フロントガラスとサイドウィンドウだけと予想される。
市販型では、ジープ コマンダーも支えている「スモールワイド4×4 LWB」アーキテクチャを採用。フィアット「トロ/ラム1000」よりも長く、1500よりも短いと予想され、ブラジルのペルナンブコにあるジープの工場で組み立てられる可能性があるという。
パワートレインは、少なくとも2つの異なるパワートレインが利用可能となる。
1つは、2.0リットル直列4気筒ターボチャージャー「タイガーシャーク」エンジンの最新バージョンで、最高出力200ps以上、ZF製の9速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。
もう1つは、2.2リットル直列4気筒マルチジェットIIターボディーゼルエンジンで、最高出力203psを発揮。同じくZF製9速ATと組み合わされる。このエンジンは、2015年にヨーロッパのジープ「チェロキー」でデビューしたが、2024年に登場するフィアット「トロSUV」 にも採用される予定となっている。
RAM1200市販型は、2024年モデルとして2023年後半にデビューが予定されている。