ルノー傘下で、ルーマニアを拠点とするダチアは現在、クロスオーバーSUV『Duster』(ダスター)次期型を開発中だが、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えた。
ダスターは、ルノーグループの低価格世界戦略車として、欧州以外の地域で販売されているモデルだ。第2世代となる現行型は、2018年から販売、いよいよ第3世代へバトンタッチされる。
捉えたプロトタイプは、ルノーでお馴染みのカモフラージュで身を隠しているが、全世代のプロポーションを維持しながら、同社の最新のスタイリングを採用、エクステリアの耐久性が高められる。フロントでは、「ダチア・リンク」エンブレムを備え、グリルに隣接する一対のスリムなLEDヘッドライトが見える。 バンパーは、薄いサイドインテークと大きなロアインテークを特徴としており、下部は、プラスチックのクラッディングで囲まれる可能性が高いほか、ボンネットは先代より分厚くされているようだ。
側面では、より大型のダチア「ビッグスター」コンセプトにインスパイアされた、ボクシーな前後フェンダーを採用、カモフラージュラップのテープで留められたセクションは、ホイールアーチの周りにプラスチック製クラッディングがあることを示唆している。また後部ドアノブが従来に位置に見えないが、コンセプトのようにピラーに配置されるようだ。
足回りには、コンチネンタル215/65オールシーズンタイヤに包まれた17インチホイールを装着、リアエンドではビッグスターからインスピレーションを得た、Y字型LEDテールライトが装備される。
次期型ではルノー日産三菱アライアンスの「CMF-B」プラットフォームに移行され、ボディが拡大されるが、ビッグスターの全長4.6mに対して4.32mとコンパクトだ。CMF-Bを採用することによりPHEVセットアップを含むハイブリッド パワートレインを搭載可能になる。パワートレインは、ターボチャージャー付きの1.0リットルガソリンとバイフューエルエンジンを提供、ヨーロッパのより厳しい排出ガス規制により、ディーゼルは範囲から除外される可能性もある。注目は1.6リットル自然吸気エンジンとマルチモーターと、1.2kWhのバッテリーパックを積んだルノーの自己充電式フルハイブリッドパワートレインを獲得かどうかだろう。