スペインを拠点とするセアトの高性能部門、「クプラ」が開発を進めるパフォーマンスツアラー『レオン』改良新型のプロトタイプをカメラが捉えた。
クプラは、VWグループ傘下のセアトが展開するパフォーマンスブランドで、現行型クプラ レオンは2020年に登場しており、これが初の大幅改良となる。
プロトタイプはボディを厳重にカモフラージュしているが、巨大なインテークを備えた新設計のアグレッシブなフロントバンパーが装備されていることがわかる。また三角形の形をした3つのLEDデイタイムランニングライトモジュールを備えたスリムなヘッドライトを手に入れることが濃厚だ。さらに、運転席側のフロントフェンダーに充電ポートがないことから、プロトタイプがプラグイン ハイブリッドではないこともわかる。
リアエンドでは、改良されたクプラバッジを隠すリフトゲート、グラフィックを刷新するLEDテールライトも見てとれる。そして円形クワッドエキゾーストパイプから判断すると、最大310psを発揮する「Cupra Loen Sportstourer VZ」である可能性が高い。
エンジンラインアップは、最高出力150ps、最大トルク250Nmを発揮する1.5リットルTSI 4シリンダー、最高出力190ps、最大トルク245psを発揮する2.0リットルTSI、さらには1.4リッターのTSIエンジンと電気モーター、13kWhのバッテリーパックを搭載したプラグインハイブリッドも設定、こちらは最高出力204psと245psを発揮、EV航続は37.9マイル(61 km)の動力性能を持つ。そしてこのプロトタイプは2.0リットルTSIエンジンを搭載、最高出力310psに加え最大トルク400Nmを発揮するはずだ。
正式な発表は今年後半の予定で、販売は2023年末または2024年初頭に開始される可能性が高い。VWグループは、燃焼エンジンを搭載した第9世代のゴルフを製造しないことをすでに決定していることから、レオンもこれが最後のICEモデルとなるだろう。