ボルボが展開するポールスターブランドは現在、『ポールスター5』を開発注中だが、今わっているすべてがここにある。
ミッドサイズの「ポールスター3」と、コンパクトSUV「ポールスター4」のデビューに続いて、スウェーデンのEVメーカーは、フラッグシップの「ポールスター5」ファストバックセダンを来年中に発表する予定で、「プリセプト コンセプト」の市販バージョンとなる。
市販型では、アルミニウムスペースフレームシャシーと、新しい電気モーターを搭載するが、これはボルボとは共有されない可能性があるという。エクステリアデザインは、「ポールスター3」および「4ポールスター4」クロスオーバーで見た「トールのハンマー」LEDの改訂版が採用される。スプリットヘッドライトのデザインは、低く尖ったフロントエンドで際立ち、グリルの代わりにいわゆる「SmartZone」(スマートゾーン)が導入される。これは3でデビューし、光沢のあるパネルの後ろに誇らしげにレーダーとカメラ機器を備えているものだ。
ボディサイドは比較的装飾が少なくすっきりとしたスタイルだが、ドア下部のカットアウェイはシャープなサイドスカートにつながり、クールな外観と空力特性の両方を高めている。このデザイン機能は、昨年の「O2コンセプト」でプレビューされたように、「Polestar 6」 スポーツカーにも見られることを期待していいだろう。
市販型で最も物議をかもしているのは、リアウィンドウがないことだろう。しかし、これは最近デビューした4のように、フラッグシップセダンはリアウィンドウの代わりに、さまざまなカメラ、ライダー、レーダーに依存して、ドライバーに車の後ろにあるものを明確に表示してくれるからだ。
これまでわかっているハイエンドモデルのスペックは、デュアルモーターを搭載、「P10」電気モーターのおかげで最高出力884ps、最大トルク900Nmを発揮、ポルシェ「タイカン ターボS」の750psを超えてくる。また800Vアーキテクチャに乗り、103kWhの大容量バッテリーパックを積むと噂されているが、より手頃なシングルモーターバージョンも用意される。またLuminarで開発された高度なLiDARシステムを搭載し、レベル3の自動運転機能を提供する。
注目の価格だが、ポールスター5は同社のラインアップの中で最も高価なモデルになる可能性が高く、ポールスター3の85,300ドル(約1,140万円)を上回り、90,000ドル(約1,200万円)からのスタートとなりそうで、フル装備となると150,000ドル(約2千万円)に達する。